イメージトレーニング: 個人とチームのパフォーマンスを向上させる強力なツール
毎日の練習にテクノロジーツールを用いたイメージトレーニングを組み合わせることで、あなたのチームはトレーニングの効果を最大限に発揮できるようになります。
心理学におけるイメージトレーニングの定義は、「五感からくるイメージの明瞭さ、鮮明さ、そしてコントロールする力を向上させるための一連のエクササイズで、まずは個別に、次に組み合わせて行うこと」とされています。スポーツにおいては、個々の選手がある動作をリハーサルしたりシミュレーションする精神的なプロセスであり、感覚を利用しながらメンタルを鍛える練習として広くトレーニングに用いられています。
特長と効果
イメージトレーニングは、特に個人の競技においてトレーニングや試合準備のために長く用いられてきました。最近の研究では、初心者からプロまで、チーム競技においてもその有効性が高まっていることが明らかになっています。またイメージトレーニングの活用は早期回復にも一役買っています。なぜなら、イメージを活用することで選手に自分のスポーツを俯瞰する能力が備わり、試合復帰へのモチベーションが高まるためです。
イメージトレーニングの利点をまとめると、以下の通りです。
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どこでもできる: イメージを用いることで、トレーニングができないときでもトレーニングをすることができます。持ち上げたい重量、投げたい球、決めたいパットなどをイメージするだけです。2D/3Dモデルを提供するスポーツソフトウェアや、VR技術などのテクノロジーも、それを実現させるのに有効です。
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モチベーションの維持: イメージトレーニングはモチベーションの維持にも有効です。自分が到達したい高いレベルのパフォーマンスをイメージしてみて下さい。それによって目標が定まり、達成までの物理的問題の解決を通じてモチベーションが維持されます。
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弱点の克服: イメージトレーニングによって不安を調整し、試合での弱点を克服することも可能にします。例えば、空振りしたカーブを打てることをイメージすることで自信がつき、パフォーマンスを発揮するための精神的タフネスを身につけることができます。
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頻繁に練習をすること: このスキルを身につけるには練習が必要です。複雑なシナリオをこなせるようになるまで、小さい動作のイメージから始めてください。メンタルリハーサルは繰り返すことでうまくなるため、毎日視覚化またはイメージトレーニングをすることをお勧めします。
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五感全部を使うこと: スポーツのパフォーマンスを詳細にイメージしてください。何を見て、聞いて、感じ、どんな匂いや味か? 例えばバスケットボールの選手なら、ボールを見ること、ボールを感じること、観客の歓声、スタジアムを走る音などをイメージしてみてください。自分の体がどのように感じるかを感じ取りながら、パフォーマンスの動作に入りましょう。
アイスホッケー、バスケットボール、サッカーなどのチーム練習では、コーチがドリルの説明や実行に加えてイメージトレーニングを取り入れることで、選手がより効果的・効率的に練習を行うことができるようになります。
方法
スポーツにおけるイメージトレーニングの有効性と肯定的な結果を示す研究は増えています。スポーツの種類によってスキルや練習方法の必要性が異なるため、最近ではよりカスタマイズされたプログラムも行われるようになってきました。イメージトレーニングと筋肉や脳の関係については、Sunbearsのブログをご参照ください。
*参考文献:
- APA (American Psychological Association) Dictionary of Psychology
- Jennifer Cumming, Sport Imagery Training, Association for Applied Sport Psychology
- Aleksander Veraksa and Aleksandra Gorovaya, Imagery training efficacy among novice soccer players, Procedia - Social and Behavioral Sciences
- Imagery in Sports Performance, Ortho Rhode Island
- How to Use Imagery to Increase the Quality of Practice, The Excelling Edge blog